院長 岡田英士

昭和55年生まれ(2019年現在39歳)
国家資格 柔道整復師 はり師 きゅう師
三人の息子の父親です。

今から20年前、19歳のころより整骨院の道へ。整骨院やクリニック、総合病院での研修をへて2009年神戸市垂水区でokada鍼灸整骨院を開業し、10周年をむかえました。

現在は治療のかたわら所属している治療の研究会で、同業の先生への技術指導にたずさわっています。

わたしのストーリー

熊本生まれの神戸育ち。昭和55年、母の故郷阿蘇で三人兄弟の次男として産声をあげました。

小さいころから完全なる次男気質。たくさんのお友だちと遊ぶよりも、ひたすら自分の好きなことに熱中するマイペースな子供でした。

昆虫や魚などの生き物やロボット。それらに共通する「動き方」「仕組み」に興味があり、一人でもくもくとスケッチしていたのを覚えています。(生き物の図鑑やファーブル昆虫記をいつも持ち歩いていたので「虫博士」と呼ばれていたことも)

中高生になっても新たに好きになった拳法や柔道などの武道、そして自転車旅行とずっと好きなことばかりしていました。写真は高校一年生の夏休み、ママチャリで四国一周をした時の一コマです。

半ば直感的に整骨院の道へ

これからの進路に迷っていた高校三年生のある日、転機がおとずれます。当時、私は趣味の拳法のかたわら、柔道部に所属していたクラスメイトから投げ技を稽古してもらっていました。その彼から「柔道整復師」という職業があると知らされたのです。

最初はどんな仕事なのか検討もつかず「ふ~ん。そんなのあるんやね」くらいの興味でしたが、自分にはサラリーマンが向いていないと感じていたこと、柔道整復師(整骨院の先生)は筋肉・骨格の専門家であり、元々それらの仕組みに興味があったこと。そして何より「目の前の人に直に喜んでもらえる仕事なのだ」ということで、ほとんど直感的に整骨院の道に進むことを決めたのです。

しかし、これが思ってもみなかった「修行」の幕開けでした。

整骨院の隣の木造アパートにお引越し

朝~夕は弟子入りした整骨院で働き、夜は専門学校で勉強。勉強さえしていれば良いという甘い考えは早くも崩れ、なれない業務に失敗の連続でした。特に最初の頃は初めて親元を離れた寂しさがあったのか、自分はこの仕事に向いていないのでないかと何度も思いました。

また、当時この業界は「丁稚奉公」さながらで、お給料が月数万円は当たり前。貯金を切り崩しながらの生活がしばらく続きます。

とにかくお金がなく料理もできなかった私は晩御飯に9本入り180円のクナックパン、それを2日に分けて食べていました。もともとは大食漢だったこともあり、空腹が過ぎると眠れないものだと、この時はじめて知ります。

そんな中、正月やお盆で地元に帰ったさいに大学生の友人から「男女数名で旅行に行った」と写真を見せてもらった時は自分とのギャップに衝撃を受けました。

それでも徐々に修行生活になれ、我慢することも多々ありましたが

「いつかは自分の院で患者さんに喜んでもらいたい」

その気持ちで6年間歯を食いしばり、何とか柔道整復師、はり・灸の三つの国家資格を取得することができました。

しかし安心も束の間、新たな壁が

もちろん喜んでくださる患者さんも一定数おられましたし、一日に30名以上、たくさんのかたを治療させてもらえるのも嬉しいことでした。

ですがその分時間に追われることが多く

「流れ作業になってはいないか?」

「一人一人の患者さんに本当に向き合えているのか?」

このように自分の仕事のあり方に違和感が出てきたのです。

そんなおり、多忙からか半年ほど胃の痛みに悩むことになります。少し食べ過ぎたくらいで夜も痛くて眠れない。その不調に関連した口内炎もずっと治りませんでした。

念のため一度病院で検査をしなければと近所の内科に行きましたが、の時まさに患者さんの立場として「流れ作業」のような対応を経験します。

こちらの話はほとんど聞いてもらえず、病状の説明は少しパソコンで調べれば分かるようなものだけ。あげくはこちらの質問にめんどくさそうなため息をつかれる始末。結局その病院には二度と行く気になれませんでした。

その後もその症状はまったく治る気配がなく

「少し休んだ程度では変わらないし、このままでは仕事に支障が出るかも…どうしたら良いのかな」

「そうだ。良い機会だからあの先生に相談しよう」

と、知り合いの鍼灸師のかたに治療をしてもらうことにしました。

「あ~頑張り過ぎたんやね。大変だったやろう」

「大丈夫。ちゃんと良くなるから」

同業ながら先生の柔らかくていねいな対応に心から安心でき、おかげで胃の痛みもみるみる完治していきました。

この他にも休日に参加していた治療のセミナーではたくさんの素晴らしい先生方と出会い、なかなか良くならない肘の痛みを一発で治してもらうなど感動の体験が続きます。

そしてそんな治療家の先生は皆さん「じっくりと話しを聞いてくれる」「本当にこちらが望んでいることを察してくれる」という共通した部分がありました。

「自分が目指す理想のスタイルはコレだ!」

患者さんの立場を経験したこと、そして素晴らしい先生方とのご縁から新たな目標が生まれたのです。

それからはより一層様々な治療の勉強会に参加し、今では同業の先生方への技術指導をさせていただくことにもなりました。

神戸市垂水区で開業し丸10年。感謝、感謝です。

現在までありがたいことに述べ6万人以上の患者さんを治療させてもらいました。お一人お一人にしっかり向き合うことで「腰痛がなくなったから、趣味のゴルフを思うぞんぶん楽しめてます」「生活に不安がなくなって自信がもてました」このように喜んでもらえることが何よりの励みです。

そして私自身、患者さんとの交流を通じて自分の経験だけでは知りえないたくさんのことを学べています。

お仕事をされているかたや主婦のかた。一人として同じ環境・状況のかたはおられません。その人にしか分からない苦労や喜びがあることを教わり、この20年私がヒトとしての成長できたのは本当に患者さんのおかげだと思います。

これからも整体や鍼灸治療の研鑽はもちろんのこと、一人の人間としての学びを深め、皆さまに還元していく所存です。

もしお体の痛みや不調でお困りなら、いつでもご相談ください。


okada鍼灸整骨院 院長 岡田英士

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