あなたの症状はどれ?「ぎっくり腰チェック」

骨盤イメージ画像



先日は子ども達にせがまれ、朝霧の「たつの湯」さんでほっこりしてきました。



温泉でしっかり温もるとホントに体調が良くなりますね。皆さんもたまには時間をとってゆっくり体を温めてみてはどうでしょうか。




こんにちは。

神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。



ずいぶん冷え込んできた今日この頃。



あったかいお鍋やおうどんが恋しくなる今の季節は、実は「ぎっくり腰」が増える時期でもあります。



そして、そんなぎっくり腰で来院された患者さんから



「先生、私のこの腰ってぎっくり腰なんですか?」



という質問をよくいただきます。



重い物を持ちあげようとしたり、明らかにグキっとなったりではないのに腰がすごく痛い。



そんな時は誰だって「え?これ腰の骨がどうかなったんかな?病気?」と不安になりますよね。



そこでこの度は「あなたがぎっくり腰かどうかのチェック方法」をご紹介します。



ただ、実際にお体を見させていただく訳ではないので「この記事で判断すれば絶対」という事ではありません。



それでも、腰痛を見極める判断基準を知ってもらえれば大いに役立つと思います。



ぜひ、この記事を活用してもらい、あなたの腰の痛みをチェックしてください。



※動画でご覧になりたいかたは一番下に埋め込んであります。


「腰の中心じゃなくて片側が痛い」「動けるし軽い症状」これもぎっくり腰なの?




まずは結論から。



ぎっくり腰の症状もピンからキリまでありますが、今これを読まれているあなたが 



・高齢者ではないし、激しい転倒や落下をしたわけではない

・持病はなく、「あの時からだ」という痛み始めた動作を覚えている



のであればほとんどのケースでそれは「ぎっくり腰」です。



治るまでの時間に多少のバラつきはあるものの、ほとんど予後良好なので、まずはご安心ください。



そもそもぎっくり腰とは医学的に「急性腰痛症」と呼ばれ、病名というよりは症状名に分類されます。



その名の通り「急に起こった腰痛」という意味なので、かなりザックリとした名称ですよね。



ですから、痛む程度や痛む場所はそれほど細かく観察されることはなく、急に、あるいは比較的急に腰が痛くなってきたのであれば一般的に「ぎっくり腰」と判断されることになります。



ただ、ごく稀にですが「気をつけなければならない症状」もあります。



念のため、それを今からご紹介しておきます。


ヘルニア?内臓?骨?ぎっくり腰との違いをチェック




腰痛ガイドラインにおける危険信号(RedFlags)



骨折の可能性がある症状

□ 腰の背骨の部分を叩いてみると激しい痛みがある □ 外傷(転倒・落下など)後の痛み □ 長い間ステロイド剤を使用している □ 免疫抑制剤を飲んでいる



腰のヘルニアや脊柱管狭窄症にかかわる症状

□ 腰以外にもお尻や太もも足がおかしい。おしっこや便の異常がある。



感染症や内臓、悪性腫瘍(がん)にかかわる症状

□ 胸の痛みをともなっている □ 悪性腫瘍(がん)の病歴がある □ エイズ感染の既往がある □ 原因不明の体調不良や体重減少 □ 激痛で腰を前にまったく曲げる事ができない、それが続いている □ 発熱もある □ 絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係に痛い)



□ 発症年齢が20歳未満や55歳以上

※↑最後のこれは、成長期の分離症や高齢者だと持病や年齢のリスクによって悪性腫瘍・病的骨折など危険な腰痛の割合が一定数増えるから気をつけようね、という位の意味合いです。これだけに当てはまったからと言って大騒ぎする必要はありません。




どうですか?



おそらく今これを読んでいる皆さんにはほとんど当てはまらなかったのではないでしょうか?



それ位ぎっくり腰で今すぐ病院に行くべきものはごく少数なのです。



ですが、万が一、上の項目に当てはまるか「当てはまらないけど、今回のぎっくり腰は何か変だ」と思うなら、病院への受診をおすすめします。


で、ぎっくり腰はどうすれば早く治るの?




「私がぎっくり腰で基本的に心配しなくていいことは分かった… 」



「でも、結局どうしたら早くなおるの?」



そう思いますよね?



詳しく書くと長くなるので端的に言うと、



・よほどの激痛でないかぎり、ゆっくりでも動いておく

(必要以上の安静は痛みを長引かせる)

・冷やすよりは温めたほうが早く治る



ということが、最新の研究から分かっています。



ぜひ、この2点に気をつけてケアしてください。




まとめ 


・ギックリ腰の定義は実はけっこうザックリ

・ほとんどは心配しなくて良いので安心してください

・それでも稀にある危険な症状には要注意

・ギックリ腰は「温める」「できる範囲で動いておく」が正しい対処




いかがでしたでしょうか?



一日でも早くあなたのぎっくり腰が楽になることを願っています。



ただ、ご自宅のケアをしていても治りが遅い、あるいは近日中に大事な予定がある、という時はいつでもご相談ください。



ゆっくりでも何とか自分で動けるレベルのぎっくり腰なら、



早いかたで初回で痛みが半分ほどに、平均では3回の整体治療で皆さん通常の生活が送れるようになっています。



当日の診察をご希望のかたは必ずお電話で、できれば午前中にお願いいたします。



それでは、



本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。




↓今回の記事の動画です。






(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)