ぎっくり腰の対処法②冷やすの?温めるの?




こんにちは。

神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。



それでは、さっそくですが前回の「ぎっくり腰の対処法①いつまで安静にすれば良いの?」に引き続き、



今回はぎっくり腰になった時に冷やすべきか?温めるべきか?についてお話していきます。

(前回の記事は下記からご覧ください)



https://okada-hari-seikotsu43.com/?p=2636


ぎっくり腰を早く治すには冷やす?温める?




ギックリ腰は冷やすべきなのか?温めるべきなのか?



それが気になっていた、というかたもきっと多いと思います。



まず結論から先に言うと、



ほとんどのケースで

温めた方が早く良くなります。



「え?痛みは炎症だから冷やすんじゃないの?」



そう思われるかたもいるかもしれません。



ですが、腰痛の研究が進んだ海外ではぎっくり腰への冷却(アイシング)に関して信頼できる根拠は何ひとつ見つかっておらず、むしろ温熱療法(温める)が推奨されているのです。



一部「アイシングが痛みを麻痺させる効果」は確認されています。



しかし、ぎっくり腰からの回復が早くなるのか?という点では過去の研究論文を調査したところ十分な根拠となりえるものが「ほぼ無かった」ということなのです。



実際、近年の日本のガイドラインでも「温熱療法」の推奨グレードはA(行うように勧められる強い科学的根拠がある)、「寒冷療法」はB(無効性や害を示す科学的根拠がある)と明記されているくらいです。



ただし、私の20年の経験から言っても、ぎっくり腰で冷やして楽になったという患者さんも全くのゼロというわけではありません。「ほとんどの」ぎっくり腰は温めた方が良いと表現したのはこのためです。ぎっくり腰直後のアイシングであれば、一部楽になるかたもきっとおられると思います。


ぎっくり腰でどうやって温めるの?




では、ぎっくり腰の時にどうやって温めるのか?



そうなると温湿布を貼るというかたが多いと思います。もちろん、それであなたが楽に感じるのなら何の問題もありません。



ただ、温湿布が温かく感じるのと、実際に温もっているかは別の話です。



おすすめはやはりお風呂。



何とかゆっくりでも動けるのであれば、理想は湯船で温もり、それが難しければシャワーだけでもかまいません。



私がぎっくり腰の時にとった方法は、シャワーのヘッドをかけておいて、立ったまま腰にお湯を当てる温め方です。(浴室は持てる場所も多いので手で体を支えましょう)



冬は洗い場が寒いので、先に熱めのシャワーを出しておいて空間を温めておく方が良いと思います。



温もってくると少し動きやすくなることが多いので、無理のない範囲でゆっくり数回、その場でスクワットをしてみるのも良いです。



ぜひ試してみてください。




まとめ 


・ぎっくり腰は温めるのが正解

・アイシングの効果を裏付ける研究はほとんど無かった

・温湿布よりはお風呂で温もりましょう







いかがでしたでしょうか?



ぜひ、ぎっくり腰になった時は今回の2つのシリーズを役立ててください。



ただ、前回も伝えましたが「それでも今回のぎっくり腰は回復が遅い」というかたは一定数おられると思います。



そんな時は整体治療で回復を早めることができますので、お困りでしたらお早めにご相談ください。




(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)