寝違えを早く治す方法① 寝違えのツボ



本年も残すところあと2日。

今年は特に年末感がないように思うのですが、これは私だけでしょうか?



こんにちは。

神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。



ピキ!ある日突然やってくる首の痛み。

「痛!あれ?く、首が回らない~」



そう、誰しも1度くらいは経験したことのある「寝違え」です。


実は、今の寒い季節はぎっくり腰と同じく寝違えが増える時期でもあります。


特に年末年始はついつい呑み過ぎたり、ソファでうたた寝をしてしまったりと、気温以外のリスクも高まるので必ずと言っていいほど寝違えのご相談が増えます。



そこで今回は、「寝違いをできるだけ早く治す方法」を2回に分けてご紹介していきます。


せっかくのお正月、一家団らんの時に首が動かないとなるとホッコリできないですよね。また、新年のスタートも気持ちよく迎えることが難しくなると思います。


ぜひ今回の寝違え解消シリーズを最後までご覧いただきお役立てください。

寝違えで注意すべき3つのこと



1.痛みが強ければまずは安静

寝違えの症状も程度も十人十色。大前提としてこのシリーズでご紹介するのは「中程度~軽度の寝違え」向けのものです。

もし、少し動かしただけで激痛が走ったり朝起き上がるのに10分以上もかかるようなレベルの寝違えであれば、まずは2~3日安静にして少し動けるようになってから今回のケアをしてください。


2.首からアプローチするのはNG 

寝違えの時は首の筋肉が過剰に縮まって過敏になっている状態です。

つまり首からアプローチするのは悪化のリスクがあり、じっさい「軽い寝違えだと思って首をマッサージしてもらったら、後で動けなくなった」という患者さんを何人も知っています。

いきなり首からストレッチしたりマッサージするのは避け、少し離れた場所からほぐしていくのが理想的です。


3.ごくまれにある、危険な症状に要注意 

これは非常にまれなケースなのでほとんどのかたには関係のないお話ですが、私の21年の経験で2回だけじっさいに遭遇した「きつい寝違えだと思っていたのが、実は髄膜炎だった」というものです。

髄膜炎(ずいまくえん)とは脊髄の炎症で場合によっては命の危険がある病気です。その症状の一つに首が全く動かせなることがあるので、ごくまれに寝違えと間違われてしまうわけです。

本当にまれな症状なので心配はほとんどありませんが、発熱をともなっていたり仰向けで誰かにゆっくり頭を持ち上げようとしてもらっても首がカチカチで上がらない・あるいはその時に勝手に膝が浮いてくるという場合、またはどんな体勢でも痛み続けるという時はすぐに病院へ受診してください。




以上、3つを踏まえた上で、今回は寝違えに効果的な2つのツボをご紹介します。

寝違えに効果的なツボ「落枕」「曲池」


寝違えのツボ「落枕:らくちん」と「曲池:きょくち」の場所



落枕:手の甲、人差し指と中指の骨の交わるところ。上の左側の写真を参考にやや強く押さえてピリっと痛む場所です。


曲池:ひじを曲げた時にできるしわが終わる場所。これも写真を参考にして探りながら押さえると、他よりも「ココ効くな~」というポイントが見つかるはずです。



ツボの刺激方法


①どちらのツボも両手にあります。2つとも特に首を左右に回す時の痛みに効果的なので、まずは左右どちらに首を回すのがよりツラいのかを確認しましょう。


②痛い方向が分かったら両手の計4か所をやや強め、「あ~効く~」というくらい押しながら、もう一度ツラい方に首を回します。


③だいたいの場合、右の首が痛ければ右の落枕or曲池、左なら左手のツボで楽になることが多いですが、ひとによって反応は様々です。とにかく首の動きが少しでも楽になるツボが見つかれば、そこを1日数回、痛気持ちいいくらいで30秒グリグリ押しましょう。





まとめ 

・寝違えのケアは首から離れた場所から

・痛みが強いならまずは安静

・寝違え、特に回す時の痛みに効果的な「落枕」「曲池」

・首の動きが楽になるツボが見つかったら、一日に何度も刺激しましょう



いかがでしたでしょうか?


2つとも寝違えに効くと有名なツボです。回復をグンと早めてくれるので、ぜひ続けてみてください。



ただ、先にお話していたように寝違えの症状も十人十色。

今日のケアをしてもなかなか元に戻らないというケースがあるかと思いますので、そんな時は整体治療を受けることをおすすめします。


当院では早いかたで1回目の治療で痛みが半分に、3回もあれば元の生活に戻れている患者さんがほとんどですので、

お困りでしたらいつでもご相談ください。

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次回はストレッチ編です。
寝違いを早く治す方法②ストレッチ編



(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)

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