少し珍しいお悩みのケース①「鎖骨の痛み」
いやぁ～この２、３日すごい雨でしたね。
今日は久々の快晴、気持ちよい風が吹いています。
こんにちは。本日も当院のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。
さて、先月の記事で顔の痛み（三叉神経痛：さんさしんけいつう）でお悩みだった患者さんのお話をご紹介しました。（ご興味があれば下のリンクからご覧ください）
その中でも書いていましたが、普通一般の感覚でいえば顔の痛みで「整骨院へ行こう」となるかたってあまりいないと思いませんか？
じっさいその記事でご紹介した女性の患者さんも「どこに行けば良いのか分からない」ということでご相談いただきましたから。
で、そんな一見整骨院とは関係なさそうな不調やお悩みのご相談というのは実はちょくちょくあったりします。
そこで、せっかくですから今回と次回はそんな「整骨院としては少し変わった症例」をご紹介していきます。
はっきり言ってあまりニーズのある内容ではないと思いますが、ご覧いただくことで少しでも整体治療の魅力・可能性を知ってもらえたら、
あるいは「色々できるんだな。じゃあ私のこの〇〇な不調も相談してみようかな？」とお悩み解消へ積極的になっていただければと思います。
ぜひお時間がある時に最後までお付き合いください。
ケガをした訳でもないのに変なトコロが痛む
ある日のこと。
以前から通院いただいている７０代女性の女性の患者さん、どうやら今回は
「なんか右の鎖骨が痛いんです」
ということでした。
腕を動かすと右の鎖骨に違和感があり、鎖骨をさわってみると痛みがあるようです。鎖骨部分に腫れはなく、ぶつけたりしたわけでもありません。
鎖骨の痛み、おそらくケガしたり打撲したり以外で同じような経験があるかたはかなり少ないのではないでしょうか。
じっさいご本人も「何でこんな所が痛くなったか分からない」と釈然としないご様子でした。
なぜ？鎖骨が痛んでいた原因は…
さて、こういった少し珍しいケースですが、
私の22年の治療経験からすると、病院のレントゲンなどでは１００％と言ってよいほど原因が分かりません。
おそらく「骨には問題ありません」→湿布もらって終了、という対応がほとんどだと思います。
※骨肉腫や骨に転移したガンなどは別の話です。ただ、整体治療の現場では一生に1度や2度あるかないかの稀なものですし、万が一その場合だとしても痛み方に今回とは違う特徴があります。
では整体治療ならどう観ていくのか？
まずは左右の鎖骨の位置を確認してみます。ほとんどズレやゆがみは見当たりません。
そこで、次は鎖骨とつながっていて表裏の関係に当たる「肩甲骨」を確認してみます。
患者さんの後ろから左右の肩甲骨の位置を比べてみると↓
ご覧のように左右のバランスが崩れ右側の肩甲骨が上がってしまっています。そしてそこを修正するように手で固定してあげると
「あ。鎖骨を触っても痛くない！」
どうやら問題は鎖骨そのものではなく、肩甲骨のズレにあったようです。
また、上の写真をご本人にお見せすると「へぇ～こんなにズレてるの？気付かなかった」と少し驚いておられました。
結果、このかたの症状は肩甲骨の調節で治っていき「相談してみて良かった」とご本人にも喜んでいただけました。(厳密に言えばその他の場所にも整体治療をしています)
自分では体の状態がなんかよく分からない。それは普通のことです。
今回の患者さんは普段から熱心にストレッチや体操をされていて、ご自分の体の状態については比較的よく観察されています。
ですが、さすがに体の後ろ側、肩甲骨のズレまではチェックできていませんでした。
また、痛かったのは鎖骨だったわけですから、そもそも肩甲骨に意識がいかなくても無理はありませんよね。
今回のケースのポイントは、体の左右や全体のバランスを観察して整えれば一見何だかよく分からないお悩み事も解消できるということ。
もちろん、ご自身で普段からお体のストレッチやケアをすることはとても素晴らしい取り組みです。
当院のブログでもよくセルフケアや不調への対処法などをご紹介していますし、少しでも役立ててもらえるよう取り組みやすくかつ効果的なものを選んでいるつもりです。
ですが、やはり外から直接確認すること(専門家の検査)でしか分からないお体の状態というものもある訳なのです。
ですのでもしあなたが
・長い間お体の不調で困っている
・色々と試してもなかなか良くなっていない
ということでしたら、そんな時は早めに「ちゃんとあなたと向き合って、ていねいにお体の状態を観てくれる先生」を探して整体治療を受けましょう。
もちろん当院でもしっかりサポートいたします。
「私の○○な不調って治療できますか？」そんなご質問も遠慮なくご相談ください。
（監修：柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士）
