自律神経症状への鍼灸の効果。自粛ストレスにも
こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院です。
3回目の緊急事態宣言の発令と延長、変異体ウィルスの猛威や東京オリンピック開催の是非についてなど、昨年からずっと不穏な空気が流れていますよね。
これだけネガティブな状況が長引いてしまってはストレスが溜まりやすくなり、じっさい例年に比べるとさまざまな体の不調を訴える患者さんが増えているように思います。
さて、そんなストレスが多い現代において近年注目されはじめている治療法、
実はそれが「鍼灸治療」なのです。
この度はそんな鍼灸治療のストレスや自律神経症状への効果をじっさいの患者さんのお悩み解消ストーリーを交えてお話していきます。
もし、今これを読まれているあなたが
・何だか疲れが取れない
・ぐっすり眠れない
・気分が沈みがち
・天気の影響でしんどくなる
といったことでお悩みでしたらぜひ今日のブログを最後までご覧いただき、少しでも希望を持ってもらえたなら幸いです。
自律神経に鍼灸?首こりとストレスでお悩みだった患者さん
ご主人のご紹介で来院された50代女性のBさん、当初は首こりでお困りということで来院されました。
ですが、よくよくお話をうかがってみるとBさんのお悩みは単純な首こりというわけではなく、
・常に何かがベッタリと張り付いているかのような首こり
・寝付きの悪さ
・気候の変化で体調の浮き沈みが激しい
・週に1~2日は自宅で寝込む日がある
というように、いわゆる自律神経やストレスがかかわるさまざまな不調でお悩みでした。
もともと首がこりやすかったものの、以前はゆっくり休んだりストレッチをすれば楽になっていたそうです。
それが1年ほど前、あるご近所トラブルから激しいドキドキ(動悸)と頭痛に襲われ、それからだんだんんと今のような状態になってしまったと教えてくださいました。
この1年の間、もちろんBさんも何とかしようと心療内科へ受診したり体をリラックスさせようとマッサージ店に通ったりしていたそうです。
その甲斐もあり頭痛と動悸だけは無くなりましたが、その他の不調は良くなる気配がほとんどなく、
「ちょっと専門とは違うかも知れんけど、一度俺の通ってる先生の所に相談してみなさい」とご主人からのおすすめで来院されたわけです。
きっかけは確かにご近所トラブルなのですが、それ自体は比較的早く解決したにもかかわらず今のこの現状、
「もう何をどうすれば良いのか分からないんです」
Bさんはツラい胸中を打ち明けてくださいました。
自律神経への鍼灸でストレスやうつ治療。効果は海外でも認めている
Bさんの大変な状況、きっとこの1年間はずっとずっと不安な毎日だったことでしょう。
それでも私は「Bさん大丈夫です。すぐにとは言いませんがちゃんと楽になっていきますよ」と最初にお答えさせていただきました。
そうお話したのはBさんを励ます意味だけでなく、ちゃんと理由があるからです。
冒頭でお話したように鍼灸の自律神経やストレスへの効果はどんどん脚光をあびています。
つい先日も「ストレスと鍼灸」を題材にしたTV番組があり、ストレスやうつ病に対する鍼灸の効果が紹介されていたようで、それを見た複数の患者さんが「この間TVでセンセイがしてる鍼のことやってたよ!」としらせてくれました。
その他にも私が以前見たものではイギリスでのうつ病の鍼灸治療を取り上げていた番組があります。
※下のリンクは「うつ病と鍼灸」についてのNHKの番組を紹介しているクリニックのサイトです。ご興味のあるかたはご覧ください。
「うつ病と鍼治療」の様子がNHK『東洋医学ホントのチカラ』で紹介されました | 市ヶ谷ひもろぎクリニック (himorogi.org)
Bさんのお悩みをくわしくお聞きした後、お体の血のめぐりや緊張のバランスを調べていきました。
私の20年以上の治療経験では、
ストレスや自律神経がかかわる不調の場合ほとんどのケースで血のめぐり・緊張が上半身ばかりにかたより、下半身は逆に血流不足・使えていない状態となっています。
Bさんのお体もその典型的なパターンとなっていました。
さっそくBさんのお体の状況に合わせて全体の血のめぐりや緊張のバランスを整える整体・鍼灸治療をおこなった所「何となく体の緊張が抜けて息がしやすくなっった気がします」とリラックスしてもらえたようです。
その他にも鍼灸治療の効果を早めるためのご自宅での過ごし方や簡単なケアも少しずつアドバイスさせていただき、二人三脚で治療に取り組んでいきました。
自律神経を鍼灸で調節。首こり、ストレスも解消
結論から先に言うと、
Bさんは3ヶ月の鍼灸治療で寝込むことがほぼ無くなり6ヶ月ほどでお悩みのほとんどが解消していきました。
1年も続いた不調でしたので季節の変わり目などはまだほんの少し体調に波があり、現在も一月に一回ほど鍼灸治療に来られています。
不調がまったくの0といかないまでも、Bさんはご自身のお体に自信が持てるようになり、
「もう、少し位のしんどさなら気にならなくなりました」
「好きだった旅行にもまた行けそうなので主人と計画中なんです」
と笑顔でご報告いただけました。
Bさんの見違えるような明るい雰囲気、お力になれて本当に何よりでした。
いかがでしたでしょうか?
現代がストレス社会と呼ばれはじめてからずいぶん経ちます。
社会的な取り組みや対応はどんどん増えていますが現状にはまだまだ追いついておらず、さらに昨年からのコロナ騒動で拍車がかかっている状況です。
それでも希望を持ってください。あなたが望み行動をおこしたならきっとお体はそれに応えてくれます。
この20年、たくさんの患者さんを治療してきて本当に思うのですが、
病院で数値化が難しい「こころ」「自律神経」の分野こそ鍼灸・東洋医学がお役に立てるお悩みなのです。
もちろん、病院の治療より優れているなどと言う気は毛頭なく、また場合によっては時間がかかるケースもあるかと思います。
ですが長年その効果を目の当たりにしてきた私としては、一人でも多くのかたに鍼灸治療を「ストレスや自律神経の治療の選択肢」として知って欲しいなと願っています。
自律神経症状・ストレスで気になる不調、お悩みがありましたらいつでもご相談ください。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)