あなたは大丈夫?腰痛や肩・首こりの「NGな習慣」
こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。
さて、今回のブログでは、
腰痛や首こり・肩こりでお悩みのかたに向けて「良くない習慣」、続けていると治りが遅くなる「悪い癖」についてお話していきます。
ついついやってしまう悪い癖。誰だって一つや二つはあるものですよね。
分かっちゃいるけど止められない、私も多少そんなことがありますが、問題なのは「それが良くない習慣だと知らなかった」というケース。
普段のブログではストレッチやセルフケアなど「やった方が良いこと」をお伝えすることがほとんどですが、「良くない習慣」を見直すことも同じように大切です。
よかれと思って、あるいは無意識でしていたことが実は肩こりや腰痛を長引かせる一因になっていた…
そんなことにならないよう、ぜひ最後までご覧いただきあなたが今回のお話にあてはまるのかご確認ください。
そして、もしあなたが思い当たるなら今日から改め、腰痛や首コリの解消の一助としてもらえれば幸いです。
要注意。肩こりや腰痛でNGな習慣
たまにおられるのですが、症状がずいぶん改善した患者さんで
「先生、だいぶ良くはなったんですけど、コレ!コレやるとまだ痛むんですよ」
「そうそう。こうやるとココがツラいんです」
何をされているのかと言うと「痛みを探すような」体の使い方をして、それをするとまだツラいとおっしゃっている訳です。
もちろん、ごく自然な動かし方でまだ痛みや違和感があるというのなら、その原因を探しながら治療していくだけですのでなんら問題はありません。
ただ、普段から腰の痛みや首・肩のこりが気になり過ぎて、それを確認するような体の動かし方が「癖」になってしまっている患者さんがまれにおられるのです。
先日もそのようなかたがおられました。
4回の整体治療で腰の状態はかなりマシになっていたのですが、「物を拾う時にまだ違和感が強い」とのことでした。
そしてその動作をじっさいにしてもらうと、腰を意識し過ぎて「腰から曲げるような形で」前屈をされていました。
そこで今度は体に負担の少ないかがみ方、股関節を意識した方法をお伝えしてやってもらったところ…
「あれ?コレやったら腰なんともないわ…」
と不思議そうに言われていました。
そして、そのかがみ方を意識するようになってからはもうほとんど腰が気にならなくなったと喜んでくれています。
大切なのは体の「上手な使い方」
ここで誤解のないように言っておきますが、今日お伝えしているのは「体の動かし方の習慣」のお話です。
決して「気にし過ぎるあなたが悪い」と言いたい訳ではないということを覚えておいてください。
ある日気がついた腰の痛みや首・肩のこり
↓
「あれれ?こんな風にしたらココがツラいぞ?」
↓
ツラいからそこが気になって、またその動作をしてみると
↓
「あかん。やっぱりツラいわ…」
↓
その内に、ふと気になると同じ動作を繰り返すようになってしまった。
このように不調があるがゆえに、それが楽になっているのか心配するあまり「特定の動かし方」が癖になってしまっているかたがまれにおられます。
そして、それを続けていると今度はその動かし方のせいで不調の治りが遅くなってしまうのです。
ほとんどの場合、整体治療で体のバランスが整うと自然と負担のかからない動き方になります。しかし、長年の不調をおもちだった患者さんの中には、長い間その不調を感じていた分、今回のような癖が身についてしまっているかたがおられるのです。
ひとの体の動きは色々な場所が「助け合って」行うのが本来理想的です。しかし痛んだりこりがある場所を意識してしまうとたいてい「そこ」を中心に動かそうとしてしまいがちなのです。
下の写真では左側が腰の負担が少ない体の使い方、右側が腰痛で「腰を意識する」あまり腰が中心になってしまった使い方です。
あなたにして欲しいこと
まずは上に書いたようなことが思い当たるならそれを止めることです。
腰痛の例が多かったですが、首こりでお悩みのかたの中にもそこ(首)が気になってゴリゴリ回すのが癖になっているというかたがおられます。
女性で、特に首~肩が「ほっそり」しているタイプのかたの首こりは、どちらかというと「首が不安定なこと」が原因であることが多いのです。
そこを普段からゴリゴリ回していたら… あとはもう想像がつきますよね。
次に大切なのは「楽な体の使い方を覚えること」です。
ここで日常のすべての動きについてお話することはできませんが、今日でてきた・腰痛もちのかたがかがむ時・首こりがありゴリゴリしたくなる場合で言うならば、
かがむ時は「股関節を意識してかがむ」、首こりへは首ではなく「肩甲骨まわり」を回してストレッチしてください。(肩甲骨や背中が柔らかくなると首の負担が減っていきます)
首のストレッチは「するな」とは言いませんが、どうしてもしたい時は頭のてっぺんから上に少し引っ張られるように1方向ずつ倒していくようにしましょう。
この方法だと7つある首の骨がそれぞれバランス良く動いてくれます。
まとめ
・「ツラい場所」を意識した動かし方は逆に負担になることがある
・それが習慣になると不調の治りが遅くなることも…
・自分の癖を見直して、上手な体の動かし方を身につけましょう
いかがでしたでしょうか?
何となくでもあなたに伝わっていたのなら嬉しいです。
ただ、そうは言っても「あなたにとって理想的な体の使い方」は、やはりあなたのお体や症状がどんな状態なのかで左右されてきます。
基本的には「痛みを探さないこと」「できるだけ体が楽な動き方をすること」でおおむね大丈夫だとは思いますが、分からないことも出てくるかも知れません。
そんな時はいつでもご相談ください。
あなたのお体をしっかりと観察し、何があなたにとって悪くて何があなたにとってベストなのかを分かりやすくお伝えしていきます。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)