左ひざの痛みで卓球を休んでいた60代女性のお話



こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院です。


せっかくのGWですが、明後日から3度目の緊急事態宣言ですね。ウチの家族の予定も全部ふりだしに戻ってしまいました。




さて、少し前のブログでにコロナ自粛の運動不足からゴルフで腰を痛めてしまった男性の患者さんのお話を書きましたが、


今回もそれに近いケース、ひざの痛みを解消して大好きな卓球ができるようになった60代女性の患者さんのストーリーをご紹介いたします。



同じようにお悩みのかた、一人でも多くのかたに「私のひざの痛みも治るかも」と希望を持ってもらえれば幸いです。


ぜひ最後までご覧ください。


左ひざの痛みでお悩みだった60代女性、Hさん



Hさんは3年ほど前に当院へ来院されていた患者さんで、その時は左肩の痛みでお悩みでした。


お時間を作って通院いただきお伝えしたご自宅でのストレッチも真面目に取り組んでもらえたおかげで、その後は肩の痛みがぶり返すこともまったくなく快適に過ごされていたようです。


ですが、今回は2ヶ月前ほど前から左のひざが痛くなってきたということでした。



それはお休みされていた卓球の練習をちょうど再開し始めたタイミングでの出来事、


昨年春からのコロナ禍で大好きな卓球をしばらくお休みされていたのです。



当初、ご家族からひざの軟骨がどうかなってるかも知れないからと整形外科に受診したもののレントゲンでは特に問題はないとだけ言われ、湿布と週2回の電気治療を続けるよう指示されました。


しばらく通院してもひざが楽になる気配がなかったので、Hさんはお医者さんに卓球はいつできそうですかと質問したところ


「ひざが気になるならやらんかったらよろしい」


と言われショックを受けたとおっしゃっておられました。



「先生も知ってるやろけど私、卓球だけが楽しみやねん。せっかく久しぶりにみんなと練習できるようになったのに」


がっくり肩を落とされているHさん、それも無理はありません。


20代の頃から家事と子育てにご主人のお仕事のお手伝いと、Hさんはずっと長い間ご自分の時間をかえりみず頑張ってこられました。


やっとのこと落ち着いてきた頃に出会った趣味、それが卓球だったのです。



初心者の自分にもやさしく卓球を教えてくれるご友人とのにぎやかなひと時、Hさんが大人になってから初めて味わう「自分だけの楽しい時間・空間」でした。


私もHさんが卓球が大好きなことは重々承知していたので、一日も早くひざの痛みが治るように意気込みました。


左ひざの痛み、原因は軟骨でも骨でもなかった



幸いにも、Hさんの左ひざの痛みは歩けない程というわけではなく、卓球もやろうと思えば何とかできなくはないということでした。


ただ、痛みが2ヶ月も続いていることもあり大事をみて練習はお休みしておこうと判断されたわけです。


ご本人は「何でか、むしろ動いてる方が楽な気がするんよ」と不思議そうにおっしゃられ、


ひざの痛みは


・座っていた後の立って2〜3歩まで

・朝、目覚めてから少しの間

・階段を上る時


がツラいそうです。



じっさい待合からベッドまで移動していただくご様子は、なるほどまるでひざの油が切れてしまったようなぎこちない雰囲気でした。



さて、Hさんのこのひざの痛み方「初動時痛:しょどうじつう」と呼ばれる動き始めの痛みのことなのですが、実はこれ「ひざの骨の変形」の特徴的な症状なのです。


Hさんのご家族と同じように、ひざの痛みと言えばまずまっ先にこの骨や軟骨の変形を連想されるかたが多いと思います。



ん?でも病院でのレントゲンでは「骨は問題ない」でしたよね?



そうです、事実Hさんの左ひざは見た目も一切腫れているわけではなく、骨に問題がないことは明らかです。


では、何が原因なのかというと「太ももの前の筋肉」が硬くなると、まぎらわしいしいことにひざの変形と似た痛みが出るケースがあるのです。



じっさい左の太ももの前をリラックスさせる治療をしたところ、「あれ?さっきより立つのが楽やわ」とHさんにもその変化をはっきり感じてもらえたようです。


※厳密に言えば、そもそもなぜ太もも前が硬くなったのか、その原因は他の場所にもあるので太もも以外の整体治療もしています。


初回の治療が終わるころにはHさんに希望をもってもらえたご様子で、次回のご予約のあと笑顔で当院を後にされました。


左ひざの痛みが治まり、卓球をまた楽しめるように



今回のHさんの場合、整体治療のゴールは左ひざに支障のない日常生活を送ることではなく「卓球を十分に楽しめるように」というのが目標です。


したがって、ゴール設定としては少しだけレベルが高くなるので、数回の治療でもう安心! そこまでうまくは行かなかったのがじっさいの所です。


長い自粛生活の運動不足からお体全体も硬くなっていたのでなおのことでしょう。



ただ、Hさんにとって治療の回数はあまり問題ではなく「心配してくれている、仲良しのみんなと卓球をまた楽しめる」と分かったことが何より嬉しかったと後日教えてくださいました。


結果的には5回の治療でHさんの左ひざの日常生活はほぼ問題がなくなり、


お伝えしたご自宅でのストレッチやトレーニングを取り組んでもらえたこともあって10回目には「卓球の練習に行ってもひざの不安がなくなってきた」と喜んでもらえました。


現在はもう、二度と楽しみを奪われたくないと3週間に一度、お体のメンテナンスとして自主的に通院されています。


あなたの望みをお聞かせください



いかがでしたでしょうか?



今日のお話は整体治療の効果うんぬんというよりは、「何のため、誰のための」整体治療なのかということについて少し触れました。



当院へは本当に様々なお悩みをお持ちの患者さんが来院されます。


正にそれは千差万別、もしかしたら他のかたにとってはあまり問題にならないお困り事も、ご本人にとっては不安でたまらないというのはザラにあります。(これは価値観・好き好きの話なので強い弱いというものではありません)


今回のケースで言えば「ひざの痛いのが嫌なら卓球を止めればいい」、確かにそれも合理的な一つの考え方かもしれません。


ですが、結果的にHさんはかけがえのない時間を取り戻すことができました。



そしてウソみたいな本当の話ですが、治療による目的・ゴールがはっきりしているほど痛みや不調が和らぐ確率はグンと上がるということが近年の研究で示唆されています。


最後まで読んでくださったあなたがもしお体の不調があってお悩みでしたら、


ご相談の際はぜひあなたの望むゴールをお聞かせください。


それまでの道のりを当院がしっかりサポートさせていただきます。



(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)