病院通いとストレッチでも治らない膝。3年も続いたその痛みを解消できた理由




こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院、院長の岡田です。



さて、ここ兵庫県では今週末にも緊急事態宣言の解除ですよね。


当院の患者さんもさすがにそろそろ我慢の限界、自由に羽を伸ばしたい、好きな趣味や習い事を再開したいという話題が多くなってきています。


そして、特に60~70代以降の患者さんでは、長らくの巣ごもり生活から体力の衰えを心配されているかたが目立ちます。



じっさい「コロナフレイル」といってコロナ禍による高齢者の健康状態の悪化が問題視され、2021年3月の筑波大学の研究ではその悪化・増加のスピードが「単なる加齢では説明できない」と問題提起されました。(フレイルとは虚弱・脆弱という意味)



コロナ禍でずっと我慢していたゴルフや卓球などのスポーツ、またはハイキング、旅行にショッピング…


この自粛生活もいつかは終わるのだろうけど、今の体でまた前のように楽しめるだろうか、そんな不安を感じているかたは沢山いらっしゃると思います。



そこでこの度は、3年も続いていた膝の痛みを解消された患者さんのお話をご紹介いたします。


たとえ長年の運動不足があったり不調が続いていたとしても、今日のお話のようにしっかり治療に取り組めばちゃんとお悩みは解消していきます。


ぜひ最後までご覧いただき、あなたの不安が少しでも和らげば幸いです。


病院通いにストレッチ治らない膝の痛み。3年もお悩みだった70才女性



「もうずっと左膝の痛みが治らないんです」



藁をも掴むような表情でそうお話くださった70代女性のFさんはご友人のご紹介で来院されました。


左の膝が痛みはじめたのは約3年前、最初は長く座っていた後の立ち上がりの時、はじめの何歩かでややツラいという具合だったそうです。


年も年だしということであまり気にしていなかったFさんですがある日の外出中、ふいに階段を降りようとした際に左膝の刺すような痛みに襲われます。


その場はなんとか踏みとどまり、階段から転げ落ちるという大事にはいたりませんでしたが、その日から徐々に左膝の調子が悪くなってしまいました。


左膝の不調には波があり、歩くのにも支障がでることもしばしば。



「もしかしたら膝の骨が悪いのかしら?」



しばらく様子を見ていたFさんでしたが、だんだんと不安になってきたため病院(整形外科)へ受診することにしました。


その結果、レントゲンでは多少軟骨が減っていると判断されるものの膝に大きな問題はない、とのこと。


それを聞いたFさんは胸をなでおろし、その日から湿布と週一回の通院がはじまります。


病院での電気治療に加え自宅でもストレッチを開始し、しばらくして何となく膝が楽になったような気にもなっていました。



ところが安心しかけたのも束の間、またしても階段や段差をおりる時に左膝がツラくなることが度々でてくるのです。


すでにその時点で一年以上も通院を続けていたFさん、さすがにしびれを切らして一体いつになれば左膝が楽になるのかと、思い切ってお医者さんに聞いてみました。


すると「Fさんももうお年ですからね」という一言、その言葉にショックを受けたFさんはだんだんとストレッチをすることもなくなり、膝の痛み解消を半ばあきらめるような心境にまでなってしまったのです。


それからも通院だけは続けていたある日のこと、5つ歳上のご友人から当院のことを聞かれて来院されたのでした。


なかなか治らない膝。3年も続いたその痛みを解消できた理由



「実は2年前に初孫が産まれて…。本当は孫ともっと遊んであげたいんです」



以前からお孫さんの誕生を夢にまで見ていたFさん。


可愛い男の子のお孫さんで写真まで見せていただきましたが、今の状態では一緒にお散歩してあげることもできません。



そんなFさんの左膝、なぜ湿布や電気、ストレッチをずっと続けていたのに良くならなかったのでしょうか?



実はその理由が足の「浮き指:うきゆび」だったのです。



意外なことに足の指がうまく使えていないのが原因で、膝の痛みにつながることがあります。


というのも、足の指はだてに5本に分かれているのではなく、本来人間はその一本一本でバランスを取って立って歩けています。


その役割ができていないことで膝に負担がかかってしまっていた、ということです。


それぞれの役割って大切ですよね。


家族だって会社だっておのおのの役割分担がしっかり果たせていなければ成立しませんから。



そんな経緯から、さっそくFさんの足の指が使いやすくなるように整体治療を行い、その他にも足の付け根(股関節)や腰のゆがみも調整していきました。


すると「あ。ベッドから立つのが楽だわ」と、ご本人にも初回のその場で変化を感じてもらえたようです。


その後は治療の効果を上げるための自宅での簡単なトレーニングを少しずつ増やしていき、二人三脚でひざの痛みの解消に取り組んでいきました。


もう治らないと半ばあきらめていたひざの痛みを解消。お孫さんと遊べる程に



結論から言って、Fさんの長年の左膝の痛みは約3ヶ月ほどで解消していきました。


先日は赤信号になりそうだった横断歩道を気づいたら小走りしていた、と笑顔でご報告してくださいました。



「これならコロナが落ち着いたら、孫と思う存分遊んでやれそうです」



楽しみでならないその雰囲気のFさんにこちらまで嬉しくなりました。





いかがでしたでしょうか?



今回ご紹介したFさんのように、たとえ長年の痛みであってお体の全体のバランスや状態をしっかり確認しながら一つ一つ解決していけばちゃんとお悩みは解消していきます。


もしあなたもお体の不調でお悩みがあるようでしたら、運動やセルフケア以外にも整体治療でケアすることを選択肢の一つとしてもらえればと思います。


「私の◯◯な症状って治療できますか?」そんなご質問でも遠慮なくご相談ください。




(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)