右のお尻、太ももの痛み。病院では改善しなかった60代女性の坐骨神経痛が解消したお話




こんにちは。神戸市垂水区、okada鍼灸整骨院の岡田です。



今回ご紹介するのは、当院のじっさいの患者さんのお悩み解消ストーリー…



右のお尻から太ももまでの痛み、いわゆる「坐骨神経痛」が解消された60代女性の方のお話をしていきます。



もし、今これを読まれているあなたも坐骨神経痛でお困りでしたら、今日の記事で少しでも希望をもってもらえれば嬉しいです。



ぜひ最後までご覧ください。


病院に通ってるのに坐骨神経痛が改善しなくて困ってるんです



当院のHPをご覧になって来院された、50代女性のFさん。



右のお尻から太ももの痛み、いわゆる坐骨神経痛の症状でお悩みでした。



ツラくなってきたのは、かれこれ半年以上も前。ある日、愛しいワンちゃんとの散歩中に右の太ももの裏から外側の部分に痛みを感じました。



「あれ?なんで右足が痛むんだろう?」



特に原因も思い当たりませんでしたが、痛みは歩けないほどではなく、すぐに治まったので、最初はあまり気にしていなかったそうです。



ところが、それから2カ月ほどの間に、今度は右のお尻の痛みが加わり、太ももの痛みも頻繁にあらわれるようになったので、愛犬との散歩もままならなくなってきました。



恐くなったFさんはご自宅近くの整形外科に受診し、レントゲンを撮ってもらいます。



「腰の骨の間が少しせまくなっているけど、大したことはない。坐骨神経痛ですね」とお医者さんに言われ、お薬で様子を見ましょう、とのことでした。



恐い病気ではない、というこで一安心したのもつかの間、2カ月以上毎日お薬を飲んでいるのに一向に楽になる気配はありません。



しびれを切らしたFさんは、勇気を出していつになれば楽になるのか聞いてみますが、お医者さんは「様子を見ましょう」を繰り返すばかり。



その様子を心配していた娘さんが当院のことを調べられ、ご来院につながった、というわけです。


なぜ、坐骨神経痛の痛みが長引くのか?



さて、なかなか良くならないFさんの坐骨神経痛ですが、なぜ半年以上も長引いてしまったのでしょうか?



その原因を探るために、くわしくお悩みをお聞きした後、お体の検査をしていきました。



まずは、座っている姿勢や立った状態での体のバランスを観察し、次に無理のない範囲で色々と動いてもらいながらの検査を進めていきます。



※この止まった姿勢と動きの観察(静的検査と動的検査)が実はとても大切です。止まった状態の骨格しか観察できないレントゲン診断と比べ、じっさいに体を動かしながら検査するとよりたくさんのことが分かるのです。


※また、海外の有名な論文では「何の症状もない健常者の腰のMRIを撮ったところ、70%以上に腰の椎間板ヘルニアが確認された」つまり、腰の画像診断の結果と痛みとは必ずしも一致しない、という報告があります。(こちらの研究。英文です)



もろもろの検査の結果、下のイラストのように関節のゆがみや筋肉の硬さが見つかり、特に右の股関節(太ももの付け根)の動きが悪いことが分かりました。





「そう言えば、何年か前からあぐらをかく時に右の足の付け根が固くて開かない感じがしてました」



思い出したようにそうおっしゃるFさん。普段はあぐらをかくことはあまりないとのことでしたが、体のゆがみの兆候はかなり以前から出ていたようです。



坐骨神経痛の原因となりえる関節のゆがみや筋肉の硬さはいくつも見つかりましたが、特にこの股関節の硬さが影響していると判断し、治療を開始しました。



※ちなみに、先ほどのイラストでは痛みのない左足にもゆがみ・硬さが見て取れますが、人が2本の足で歩く以上、両足のゆがみを取っておくのが理想です。


坐骨神経痛が解消。愛犬との散歩も楽しめるように



「散歩ができるようになってモモ(ワンちゃん)もホントに喜んでいて。一時はどうなるかと思いました」



治療を開始してから約2か月。愛犬とのお散歩を再開できたFさんは、そう笑顔で仰られ、こちらとしても何よりでした。



ただ、坐骨神経痛は治ったものの右の股関節の硬さが少し残っているので、その後もメンテナンスとして3週~1カ月に1回通院いただいています。



今回、治療を続けながら分かったことがあります。



それは、ダメージそのものは右の股関節に強くあり、それがFさんの坐骨神経痛の引き金になったと考えられるのですが、



ではなぜ、その右股関節にダメージが溜まったのかと言えば、


・左足首の周辺のゆがみ・硬さから左足のバランスが悪い

・ワンちゃんのリードをずっと右手で持っていた


という2つの理由から、右足に荷重バランスが偏り、



それが長い時間をかけて右の股関節のダメージとなった可能性が高い、ということです。

(現在、Fさんはリードを左右交互にもつように努めておられます)




いかがでしたでしょうか?



今回のFさんのように、長引く坐骨神経痛でも、体全体の状態を一つ一つひも解きながら治療していけば、ちゃんと良くなっていきます。



そして、そのような方法論、治療法を駆使して真摯に患者さんと向き合っている治療家の先生は探せばたくさんおられますし、もちろん当院でもしっかりサポートいたします。



もし、あなたも坐骨神経痛でお悩みなら、良い先生との出会いがあり、少しでも早く楽になることを願っています。



次回はまた違ったパターンの坐骨神経痛の解消ストーリーをご紹介しますので、よければそちらも下のタイトルからご覧ください。


3カ所で治療しても改善しなかった左の坐骨神経痛が解消。50代男性



それでは、本日も最後までご覧いただき誠にありがとうございました。




(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)