3カ所で治療しても改善しなかった左の坐骨神経痛が解消。50代男性

こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院です。

前回に引き続き、この度も「坐骨神経痛解消ストーリー」。

今回は整骨院や病院など、3カ所で治療しても坐骨神経痛が改善されなかった50代男性のお話しをご紹介いたします。(前回の記事は下のタイトルからご覧になれます)

右のお尻、太ももの痛み。病院では改善しなかった60代女性の坐骨神経痛が解消したお話

ご自分でも色々試したり通院しても、なかなか坐骨神経痛が楽にならない場合、

・このまま歩けなくなるんじゃないか？

・もう、もとの生活には戻れないの？

という様々な不安が出てくると思います。じっさい、この度の患者さんも同じようにお悩みでした。

ですので、今回のお話しをぜひ最後までご覧いただき「自分の症状も楽になるかも？」と、少しでも希望につながれば嬉しいです。

3カ所も通院したのに坐骨神経痛でお悩みだった男性

「先生。この痛みはちゃんと治るのでしょうか？」

不安げな表情でそうおっしゃられた50代男性のKさんは、職場の同僚の方から当院のことをお聞きになり、ご来院されました。

きっかけは約3カ月ほど前。デスクワークのお仕事中、ふと立ち上がる時に左の太ももから足にかけての引きつるような痛みを感じたのが最初です。

「ん？左足が変だな。一昨日にゴルフで無理したから筋肉痛かな？」

はじめは気にとめなかったKさんでしたが、3日後にはその痛みがだんだんツラくなってきました。

1週間ほど様子をみても治る様子はなかったので、これは筋肉痛ではない、とお近くの整形外科に受診すると、お医者さんは「坐骨神経痛ですね」の一言。

ですが、通院を続けても一向に楽になる気配はなかったので、今度は近所の整骨院に行ってみました。

若い先生が何人もいる明るい雰囲気の整骨院で「骨盤がゆがんでいる」とのことで腰をボキボキっと治療してくれました。

その直後はいく分楽になったような気がしたので、これならいけるかも、と十数回ほど熱心に通われたそうです。

しかし、良くなるどころか今度は立ち上がりる時だけでなく、座っているのもだんだんツラくなってしまったのです。

不安が強くなってきたKさんは、最後に「坐骨神経痛専門」と書かれたチラシをたよりに整体院へ駆け込みます。

ところが、そこは先生が横柄な感じがして、十数万円もする回数券をすすめられたので、結局は一回で通院を止めてしまいました。

そんなこんなで、ことごとく期待を裏切られ、大好きなゴルフも中断していたKさんでしたが、

「治療院も色々だから、自分が通っているところに一回行ってみなよ」

と同僚の方から当院のことをお聞きになった、ということでした。

なぜ？左だけ坐骨神経痛になってしまった原因とは

3カ所も通ったのに坐骨神経痛が治らないのですから、Kさんが不安になるのも無理はありません。

一日でも早く楽になってもらえるよう、くわしくお悩みをお聞きした後、お体のバランスを確認したり、もろもろの検査をして坐骨神経痛の原因を探っていきます。

すると、右足に比べて左足の足首・ひざ・股関節(太ももの付け根)にねじれが見つかり、左のお尻の筋肉がガチガチに固まってしまっていました。

このような状態になると、坐骨神経を引っぱってしまったり、左足に流れる血流が悪くなるので、痛みの回復がなかなか進まないことが多いです。

※下の鍼灸の文献のように坐骨神経痛と血流はとても関係があります。

夾脊穴への刺鍼、坐骨神経や陰部神経への電気刺激は、坐骨神経血流に影響を及ぼし、痛み、異常感覚、間欠跛行の改善が得られたとの報告がみられることから～（中略）～坐骨神経幹内の血流に影響を及ぼし、症状の改善につながった可能性が考えられた
引用元：明治鍼灸医学「根性坐骨神経痛に対する神経根通電療法の開発とその有効性」より

※坐骨神経痛にも色々なパターンがありますので、その原因は人によって千差万別ですが、本来人間の体には「治そう」という自然治癒力が備わっています。大切なのは痛みの場所や症状にとらわれてることなく、治癒力を邪魔しているゆがみや硬さを取れば、回復をグッと早めることができるのです。

「Kさん、大丈夫です。時間は少しかかるかも知れませんが、ちゃんと楽になりますよ」

痛みの原因がおおむね特定できたこともあり、私はそうKさんに伝え、治療を開始していきました。