長引く右肩の痛みでお困りだった50代女性、Mさんのお話
こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。
「いつまで経っても肩の痛みがスッキリ取れない」
「肩の痛みが気になってぐっすり寝れない」
当院にはこのように長引く肩の痛みでお悩みのかたが度々来られます。
私も次男、三男がまだ小さかった頃、やんちゃな二人の世話で右肩を何度か痛めたことがありました。
腕は痛くて上げれない。寝てる時もツラくて、右肩を下にすることなんてもちろんできません。
で、しばらくするとだんだん痛みも少なくなってくるのですが、ひょんなキッカケでまた「ズキ!」と激しく痛んだりするんですよね。
「ホンマにこれ、いつになったら治るんやろ?」
頑固な肩の痛み改善のポイントを知るまでは、治療家の私でさえそんなゆううつな日々を過ごしていましたので、同じようにお悩みの患者さんはもっとツラい気持ちだと思います。
そこでこの度は、肩の痛みがなかなか改善せず困っているというかたに向けて、じっさいにその症状から解放された患者さんのお話をご紹介します。(念のため、ご本人の許可はいただいています)
我慢してれば生活や仕事も何とかできるけど、肩の痛みがスッキリ取れる気配が一向にない。
もし、あなたがそんなお悩みを持っていたとしたら、まずはご安心ください。
今回ご紹介する患者さんのように、あなたの長引く肩の痛みにもちゃんと解決策があります。
ぜひ最後までご覧いただき、あなたに少しでも希望がもててもらえたら幸いです。
肩の痛みで夜も寝れないとずっと悩んでいた女性
かれこれ1年半以上も長引く肩の痛みでお悩みだった50代女性のMさん。ご友人の紹介で当院へ来院されました。
くわしくお話をうかがうと、最初のきっかけは手を伸ばして荷物を持とうとしたことから右肩にズキッと痛みが走り、
その時は激痛というほどではなかったようですがだんだんと痛みが強くなり、ついには寝てる時も右肩がツラくぐっすり寝れないという状態になってしっまたとのことでした。
病院では「五十肩でしょう」といわれ痛み止めや湿布をもらい、しばらく電気を当て3か月ほど通院しながらご自分でも肩に良いとされるストレッチや運動をできる範囲で頑張っておられたそうです。
そして、1年半が経過した現在では痛みは全体の半分くらいになったものの、
・顔の前くらいまでしか右腕をあげれない
・最初ほどでないにしろ、日によってはぐっすりは寝れない
・腕を伸ばして何か取る動作が痛い
という症状がずっと残っているとのことでした。
特に駐車場の駐車券をとる時の動作がツラく、そのため車を発券機ギリギリによせなければいけません。
また、Mさんはグループホームにいる高齢のお母さんに毎週車で会いにいかれていて、
「駐車券もそうなのですが、母にはできるだけのことをしてあげたいのに右肩がこのまま治らないんじゃないかと不安で…」
とツラい心境を打ち明けてくださいました。
1年6か月という長きにわたり苦しんできたMさんですが、
結果から言えば、お体の状態をくわしく観察しながら整体治療をすることで3回目にはぐっすり寝れるようになり、6回目には駐車券を取る動作もなんなくできるようになりました。
「先生、これなら不安なく母の世話をずっとしてあげれそうです」
ご本人が満面の笑顔でそうご報告くださり、私も嬉しくて思わず握手しました。
Mさんはその後も、月に1回ほどお体のメンテナンスのために通院されています。
ストレッチや運動を続けても肩が楽にならない。その原因
今回ご紹介したMさんは、ご自分でもストレッチを毎日されて努力されていました。
事実、痛みが約半分になったのはその取り組みの成果であり、軽い症状であれば運動だけで治ってしまうかたもおられることでしょう。
しかし、Mさんのようにストレッチや運動だけでは治りきらないケースが現実にはたくさんあります。
これには、
1 筋肉の部分的なシコリ
2 体全体のアンバランス
という2つの理由、原因があります。
まず、肩にはたくさんの筋肉がついており、長引く肩の痛みがある場合そのどこかに硬さ(硬結:こうけつ)があるケースがほとんどです。
筋肉が硬い=ストレッチが有効、というのはもちろん正解なのですが、やっかいなのはその硬結が小さなシコリのような状態であるということ。
下のイラストのように、ストレッチとは関節を動かすことで筋肉の端と端を遠ざけるようにして伸ばしていくことです。
しかし、ひとつの筋肉の中に硬い小さなシコリがある状態では、従来のストレッチではその両脇の正常で柔らかい部分ばかり伸ばされてしまうことがあるのです。
つまり、本当に伸ばすべき場所にピンポイントでアプローチすることが肩の痛み改善の近道であり、それが今回のMさんに行った整体治療の内容なのです。
※じっさいは硬くなるのは筋肉だけでなく、じん帯や関節の袋などさまざまです。また、その場所は一か所のこともあれば複数のこともあります。
そして、体全体のアンバランス。実は体全体のアンバランスが肩への負担となることがあります。
例えば体のわずかな傾き、試しに体を右へ傾けた状態で左手、右手という順番で片方ずつ天井に向かってバンザイしてみてください。
左手は上がりやすく右手はやや上がりにくいのが分かりますか?
また、背中を極端に丸く、猫背にしながら両手をバンザイしてみてください。これも背筋を伸ばした普通の状態より手を上げにくくなることが分かってもらえると思います。
もちろん、じっさいにはそんなにあからさまに体が傾いているかたはとても稀です。
しかし、今やってもらった動きでお分かりのように体の他の部分が肩に少なからず影響しており、その小さなアンバランスが積み重なってある日突然痛みがでたり、痛みの回復を遅らせることにつながってしまうのです。
以上のように、肩の痛みが長引くのには長引くなりの理由、原因があります。
その原因はきっとあなたのお体のどこかに隠れていますので、それを突き止めて解決策を一緒に探していきましょう。
まとめ
・肩の痛みが長引くのにはちゃんと理由・原因がある
・それは筋肉の硬い小さなシコリ
・そして体全体のアンバランス
・原因を突き止めることが早期回復への近道
いかがでしたでしょうか?
長引く肩の痛みもしっかりお体の状態を観察してアプローチすればちゃんと良くなってくる、ということが何となくでもお分かりいただけたのなら幸いです。
「できるなら、この肩の痛みを早く何とかしたい」
もしあなたがそのようにお考えでしたら、いつでもご相談ください。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)