腰椎椎間板症とは?その症状と原因を解説します
こんにちは。神戸市垂水区okada鍼灸整骨院の岡田です。
今回は病院で「腰椎椎間板症」と診断された方に向けて、腰椎椎間板症の症状や原因についてお話していきます。
当ブログではすでに腰椎椎間板症に対するケアをいくつかご紹介してきましたが、
(下のリンクからご覧いただけます)
https://okada-hari-seikotsu43.com/?cat=219
当院で同じく腰椎椎間板症と診断された患者さんから、
「病院では背骨のクッションが悪くなってるって言われただけで、何がどうなってるのか分からなかった」
という声を度々お聞きしますので、
今日は改めて「腰椎椎間板症って何なの?」というお話をしていきます。
一般的な腰痛と比べると腰椎椎間板症は回復まで時間がかかる傾向があります。そんな中、ご自身の症状について分からない点が多いと、色々な不安が出てくることでしょう。
今日のお話で、そんな不安を少しでも和らげてもらえれば嬉しいです。
腰椎椎間板症って?どんな症状?
まず、腰椎椎間板症というのはその名の通り腰(腰椎)の椎間板からくる腰痛のことをいいます。
下のイラストは、ひとの背骨です(肋骨は書かれていません)。ご覧のように背骨の下の部分が腰椎になり、5つの腰椎が縦に並んでいます。
次に、その腰椎と骨盤が下の写真になります。一つひとつの腰椎の間にクッションとして存在するのが腰(腰椎)の椎間板です。
この椎間板が傷んでしまって、亀裂が入ったり、炎症を起こしたり、あるいは過敏な状態になってしまって腰痛が出てくる… これが腰椎椎間板症の実態です。
腰椎椎間板症は
・20〜40代の男性に多く
・腰痛全体のうち13%程をしめる
という統計があり、症状の程度はもちろんピンからキリまでありますが、一般のぎっくり腰などに比べると回復するまで時間がかかる傾向があります。
また、椎間板にダメージがあるので、腰の椎間板ヘルニアに移行してしまうケースもあります。
症状の特徴としては、
・椎間板に負担や刺激が入る動作や姿勢→前かがみや咳、くしゃみなどで痛みが強くなる
・痛みは表面ではなく、腰の奥の方がズーンと痛む、あるいは腰の奥がガクンと抜けるような痛みがある
・座っているとすぐに痛くなることが多く、それは低い椅子や柔らかいソファー、あぐら座りなどでより顕著となる
・基本的に足のしびれや痛みが出ることは少ない
などがあげられます。
なぜ腰椎椎間板症になるの?その原因は?
では、なぜ腰椎椎間板症になってしまうのか?
その原因については、
・過去のスポーツ歴(腰をねじることが多いスポーツ)
・加齢による椎間板のダメージ(椎間板は10代から徐々に硬くなります)
・体幹の筋力不足(背骨を安定させる筋肉の不足)
と、色々なものがありますが、
その他にも、私たちのような整体や東洋医学の観点で言えば、
「体全体のアンバランス」
が腰椎椎間板症になる大きな要因と言えます。
というのも、椎間板が悪い=腰痛が出るのか、というと必ずしもそうではありません。
じっさい、MRIのような画像診断が普及した近代では、腰椎の椎間板の状態が悪くなっているのに腰痛がない、という人がたくさんいることが分かってきました。
この事実は、体全体のバランスを観察する整体や東洋医学から見れば、
たとえ椎間板が悪くても、そこに負担が集中しないように体全体のバランスが取れていれば腰痛は出ない
と言えます。
つまり、長引きやすい腰椎椎間板症であっても、腰以外の場所(上半身や下半身)をちゃんと動くようにしてあげれば、その回復を早めることができるのです。
いかかでしたでしょうか?
今日は腰椎椎間板症の概要や症状、原因についてお話しさせていただきました。
たしかに腰椎椎間板症は回復まで時間がかかる傾向はありますが、
今回のお話でちゃんと改善していくものであり、またそのための方法論もある、ということが少しでも伝わっていれば嬉しいです。
つらい時期が続くと落ち込んでしまうこともあるかも知れませんが、ぜひ前向きに体のケアに取り組んでもらえると幸いです。
下のURLは腰椎椎間板症の解消を早めるストレッチやトレーニングの記事になっていますので、よければ合わせてご覧ください。
https://okada-hari-seikotsu43.com/?cat=219
それでは、本日も最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
あなたの腰椎椎間板症によるお悩みが少しでも早く解消することを願っています。
※今回の記事の動画です。↓
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)