肩こりだけじゃない?頭痛の色々な原因



こんにちは。

神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。


私ごとではありますが、先日院内を大改装しました。開業11年目、心機一転リニューアルした空間で、より一層皆さんに喜んでもらえるように頑張ります (^^)




さて、今日は頭痛のお話です。当院には頭痛でお悩みのかたが毎月のように来られます。


特に30~40代の女性の患者さんが多く、中には定期的に頭痛におそわれるので痛み止めを手放せないというかたも。そして、そんな患者さんからは「この頭痛の原因をはっきりさせて何とかしたい」という声をたくさんお聞きしています。


そこで今回は、皆さんを悩ます頭痛の原因とその対処法をご紹介していきます。


家事に育児やお仕事、ただでさえ追われるような毎日にさらに頭痛まででるとあっては、やるべき事も手につかなくなりますよね。


これを読んでもらえれば、あなたの頭痛を解消するヒントがきっと見つかるはずです。


ぜひ最後までお付き合いいただき、役立ててください。


頭の後ろや前頭部が動くと痛い。これって何で?


頭がズキズキして、頭を動かしたり頭を振るとヒドくなる…。


スマートフォンで「頭痛」「頭を振ると痛い」で調べたら脳や脊髄の病気がでてきて「え?私、脳外科に行かなくちゃいけないの!?」そんな経験はありませんか?



まずはご安心ください。

よほど強い頭痛、フライパンで頭を殴られたような頭痛や嘔吐、発熱、体のけいれん、しびれ、意識が遠のく、などがない限り、ほとんどが危険のない頭痛です。

※ただし、不安があるなら念のため大きな病院で診てもらうことをおすすめします。


頭痛の種類や痛む場所もヒトによって色々です。

頭痛の種類は大きく分けて「一次性頭痛(機能性頭痛)」と「二次生頭痛(症候性頭痛)」に分けられます。


一次性頭痛

いわゆる慢性頭痛、頭痛もちのかたの症状であり「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発性頭痛:ぐんぱつせいずつう」に分けられます。ほとんどの場合は緊張型頭痛、片頭痛のいずれか、あるいはその混合型が多く、群発性頭痛は0.5%ほどの発症率しかありません。(ただし群発性頭痛は非常に痛みが強く生活に著しく支障をあたえます。また、緊張型・片頭痛が女性に多いことに比べ、群発性頭痛は男性に多いのが特徴です)


■二次性頭痛

はっきりした原因や病気がもとでおこるもの。こちらは一次性に比べ多種多様であり、その中にはくも膜下出血・脳腫瘍・脳出血・髄膜炎・脳炎など「命の危険がともなうもの」があります。また、その他にも薬物乱用性頭痛(頭痛薬の使い過ぎ)や風邪・飛行機での気圧の変化・副鼻腔炎など色々なものがふくまれます。



緊急性で言えば圧倒的に二次性頭痛(その中のくも膜下出血が代表的)が恐いので、

とにもかくにも「今まで経験したことがないような強い頭痛」「発熱・吐き気・嘔吐をともなう」「意識がはっきりしない」「頭痛にくわえ首がまったく動かせない」など、これはおかしい、いつもと違うと感じたらすぐに病院へ受診しましょう



ただ、今回は慢性的な頭痛についてのお話です。一次性頭痛のほとんど、99%が緊張型頭痛と片頭痛になりますので、コチラをもう少しくわしく説明していきます。


緊張型頭痛と片頭痛の特徴は一般的に下の表のように説明されています。



ただし、緊張型頭痛と片頭痛の「混合型」もありますので、上の表はあくまで一般的な目安です。


どちらかよく分からない。という場合は、下で書いている「頭痛ダイアリー」を使い、少し長いスパンで緊張型・片頭痛どちらの傾向が強いかを調べると良いでしょう。


ストレスや食べ物、気圧までも頭痛の原因に



さて、一次性頭痛の中でも、特に片頭痛に関しては色々な誘引因子があります。


例えば食べの物。

片頭痛は血管が広がり三叉神経という頭から顔に走る神経が刺激されて出現・悪化するとされています。


ですので、血管に作用する・アルコール・加工された肉や魚卵・スナック菓子やインスタント食品・その他チーズ、ワイン、チョコレート、レバーなどが片頭痛を引きおこしたり強くしたりすると言われています。

(実際は数えきれない位の食材が片頭痛に関係しますが、長くなりすぎるので割愛します)



また、それ以外にもストレスや気圧・ホルモン、はては光や臭いの刺激も片頭痛を悪化させることがあり、遺伝も関係している可能性が指摘されてきています。

※少しの変化で良くなったり悪くなったりするので「片頭痛はメンタルが弱いからだ」と誤解するヒトがいます。ですが、これはまったくの間違い。あくまで体質なのです。


一方で緊張性頭痛はそれほど敏感に反応するものは少ないのですが、肩こりや首こりが原因になるものが大部分なのでストレスや疲労にはやはり気を配る必要があります。


頭痛や肩こりを何とかしたいあなたへ



さて、長々と慢性の頭痛についてお話してきましたが、じゃあどうすれば、何をすれば良いのか気になるかたがほとんどだと思います。


そこで、そんな頭痛でお悩みのあなたへ3つのおすすめの方法をご紹介します。



その1、頭痛ダイアリー


先のお話から分かるように、緊張性頭痛に比べ片頭痛はより多種多様の原因・タイミングであらわれます。ヒトによっては一見バラバラに発作が起こるので「どんな時にでてるかと言われてもよく分からない」となるでしょう。


正にそんな頭痛の原因をはっきりさせる方法が、この頭痛ダイアリーです。要するに頭痛日記をつけていくことで、あなたの症状の傾向を調べて原因を特定しようというわけです。


先にお話したように、特定の食べ物や成分が片頭痛の原因であることもあります。もしかしたら頭痛ダイアリーであなたの頭痛を引きおこす食材が見つかるかもしれません。


最近はその有効性からスマートフォンのアプリでも登場しています。ぜひお試しください。

頭痛ろぐ アプリ


その2、規則正しい生活


お医者さんによっては、生活習慣を見直すだけでも頭痛の半数は楽になるとおっしゃられます。もちろん頭痛薬も有効ですが、その場をしのぐ対処法です。頭痛そのものを楽にしていきたいなら、


・規則的な睡眠時間にしていく
・毎日しっかり3度の食事をとる
・適度な軽い運動をする


寝不足でも寝すぎでも頭痛を誘発しやすくなります。寝る直前のスマートフォンやパソコンもひかえましょう。また、空腹時にも頭痛がでやすい傾向があります。


運動については片頭痛の発作時にするのはNGです。緊張型頭痛ならいつでも、片頭痛の場合は安定している時に行えば、ストレスの発散や疲労回復につながります。


その3、頭痛体操


お医者さんが考案された「頭痛体操」。体の奥のインナーマッスルをゆるめて頭痛を予防しようという目的の体操です。


方法はとっても簡単。下の写真のように顔は正面を向けたまま体を左右にひねる、たったのこれだけです。


コロナ禍なのでマスクで撮りました。普段はもっと笑顔です 笑

立って、座って、どちらでも結構です。体をねじる角度は無理のない範囲にして、い~ち、に~いという位のリズムでリラックスして行うのがポイント。(やるまえに大きな深呼吸を3回して体の力を抜いておきましょう)


とても簡単なのですが注意点が2つだけあります。


まず、頭痛がでている時はやらないこと。そして1日に2分までにすること、やればやるほど良いというわけではありませんので毎日コツコツ続けましょう。




いかがでしたでしょうか


頭痛はありふれた症状ですが、特に片頭痛がからむととても複雑なものとなります。もしあなたが長引く慢性頭痛にお悩みであれば、今日の内容をぜひ役立ててください。


今すぐどうこうできるものは少ないかもしれませんが、頭痛薬ばかりに頼っていると効き目が落ちてきたり、薬物乱用性頭痛のリスクにも注意が必要となってしまいます。


あせらずコツコツ続けてみてくださいね。


それでも万が一、しばらくやってみたけどイマイチ楽にならない、という場合は近隣の信頼できる治療家の先生に体を整えてもらうことをおすすめします。


ほとんどの場合、長引く頭痛にお悩みのかたは上半身にゆがみや緊張があり、その原因が実は下半身にあったということも珍しくありません。体全体のバランスを整える整体治療で首や肩の負担が減り、疲労回復もあわさることで、ほとんどの頭痛は楽になっていきます。


もちろん当院でもしっかりサポートしています。月の半分以上もあった重度の頭痛の方も、しっかり改善されていますので、お困りでしたらいつでもご相談ください。

当院の頭痛治療のページはこちら



(監修:柔道整復師 はり師 きゅう師 岡田英士)