運転中の腰痛や疲労を解消・予防するストレッチ




こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院です。




前回の「運転中の右側の腰痛を解消。50代男性のお話」の最後にお伝えしていたように、この度は車の長時間運転で「疲れをためない。腰痛にならないストレッチメニュー」をご紹介いたします。(前回のブログをご覧になっていないかたは下のリンクからどうぞ)


運転中の右側の腰痛を解消。50代男性のお話 | (公式)okada鍼灸整骨院ー神戸市垂水区で整体、鍼灸、腰痛、肩こり、坐骨神経痛なら (okada-hari-seikotsu43.com)



当院には慢性的な腰痛でお困りのかたがたくさん来られます。



腰痛がでるシチュエーションは人それぞれですが、その中でも特に多いのが「座っていると腰が痛くなる」というもの、つまり運転での腰痛もふくまれます。



シートから立つ時、あるいは座っている時のあの腰の痛み、ツラいですよね。


実は私にも似た経験があります。



コロナ禍で今はほとんど休止中なのですが、以前はよく遠方の徒手療法の学会や勉強会に参加していました。



その東京出張のさい、たまたま仕事の都合で行きも帰りも高速バスの移動だったわけですがコレがもう腰がツラいのなんの。



20代の頃は長距離バスなんて何とも思わなかったのに「え。うそ?こんなシンドかったっけ?」と、もはやツラさを通り越して「驚き」に近い感覚だったことを覚えています。



今回ご紹介するストレッチはそんな私が自ら試して効果があったものです。続けて取り組んでもらえれば、長時間の運転による腰痛の解消をグンと早めることができます。



もしあなたが運転中の腰痛でお悩みでしたら、ぜひ最後までご覧いただきご活用ください。


運転による腰痛、疲れを解消・予防する方法




運転による不調の原因



車の運転や新幹線、飛行機に高速バスなど長い間座っていて腰が痛む。


あるいは全身の筋肉や関節がツラくなるのは「血流が悪くなる」ことが原因です。



■ 座り続ける=足は常に心臓より下、しかも足を動かさないので筋肉のポンプを使えず下半身の血流が悪くなる


■ お尻や太もも裏が常に座席で圧迫されている=血流が悪くなる


■ 飛行機の場合「乾燥した空気」「低気圧」の影響で体の中の水分が蒸発しやすくなる=血液がドロドロの傾向になり血流が悪くなる


こういった理由からです。



他にも冷え性のかたなら、体をずっと動かさない+空調で冷える=血流が悪くなる


という場合もあるでしょう。



要するにできるだけ血流が悪くならないよう工夫していれば、長距離移動のあのツラさが大幅に解消されるわけです。


運転の腰痛を解消。3つの取り組み



※状況によってできることも限られてくると思いますが、そんな時はできる範囲で結構です。ぜひ取り組んでください。



その① とにかく少しでも動く、歩き回る


シートに座ったままであれば、両手で片足ずつ膝を胸につけるつもりでゆっくり持ち上げましょう。片足3回ずつが1セット。30分に1回は行ってください。


可能なら休憩時間やトイレなどたとえ少しの時間でも立って歩きましょう。


「少しでも眠りたい」「ぶっちゃけメンドくさい」…そんな時もあることでしょう。



ですが、その間に下でご紹介するストレッチを取り組めばその後の調子が全く変わりますので、よほど寝不足でない限りここはグッとこらえてください。



その② ストレッチ


席を離れている間に「長く座ることで硬くなりやすい部分」をストレッチします。


下半身は「お尻」「太もも裏」「ふくらはぎ」上半身は「胸」「肩回り」です。


下の写真を参照にして、それぞれ20秒ずつ気持ちよい範囲でストレッチしてください。



お尻のストレッチ:座った状態で足を組み、姿勢を正します。そして下腹部を前に突き出すように上半身を前に倒します。組んだ側のお尻の筋肉がストレッチされる感覚があればOKです。




太もも裏のストレッチ:足を20㎝ほど上げれる場所を見つけ、片足をのせます。姿勢をただした状態で、お尻を少し後ろに突き出すイメージで上半身を前に倒します。太もも裏が伸びてくる感覚があれば正解です。




ふくらはぎのストレッチ:イラストのように通常よく行われるものでOKです。




 胸・肩回りのストレッチ:サービスエリアによくあるベンチの上でできれば一緒に背筋も伸ばせれるので理想的です。両腕を肩の高さでに広げ胸の筋肉をストレッチしましょう。ベンチが無ければ座った状態で同じ要領で行ってください。


※ベンチの代わりにベッドを利用しています。


その③ 水分をこまめに取る、体を冷やさない


意外と知られていませんが、水分をこまめに取ることも長時間の移動では大切です。


最初のほうで説明したように、血液の粘度(ドロドロ)上昇をふせぎ血流促進に効果があります。30分に1回、一口飲むだけで十分です。


あとは冷え性など体が冷えやすいかたはタオルケットや厚手の靴下(しめつけないもの)を利用しましょう。




まとめ

・長時間の座りっ放し後の腰痛やツラさはほとんどが「血流が悪くなる」ことでおこる・

「動いてストレッチ」「体を冷やさない」「こまめに水分を採る」ことで血流が悪くなるのを予防

・できる範囲で取り組むことでも効果が期待できる




いががでしたか?



どれも簡単にできます。ストレッチも3分あればすべて終わります。



今回ご紹介した方法は長距離移動のさいの腰痛や体のツラさ以外にも「エコノミークラス症候群※」への予防効果が期待できます。



※エコノミークラス症候群:正式には「肺血栓塞栓症=はいけっせんそくせんしょう」。足~下半身にできた血のかたまり(血栓)が血流に乗って肺の血管でつまり発症するものです。呼吸困難・胸の痛み・その他循環不全などの症状が出ます。飛行機の座席で長時間じっとした状態から立ち上がった時に起こることが多いため「エコノミークラス症候群」と呼ばれますが、実際には車やバスでも起こり得ます。



エコノミー症候群は高齢者であったり基礎疾患(血管の病気)をもっていなければそうそう発症することはありませんが、長距離の移動後に急激に体調が悪化した場合は注意が必要です。




残念ながら、今日お伝えした内容はこまめに取り組むことが必要なので寝る時間は削られるかも知れません。


ですが、到着してからの体の調子がまったく変わります。 


ぜひ、だまされたと思ってやってみてください。



また、いくら取り組んでも一向に楽にならないという場合は、お体の状態が治療が必要なレベルまできていると思われます。



整体治療を受けることで「座っていても腰痛がでなくなりました!」という患者さんが当院には沢山おられますので、


運転での腰痛でお悩みでしたらいつでもご相談ください。



(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)