もしものための「熱中症の正しい知識」。マスク×猛暑を乗り切りましょう
毎日報道される、新型コロナウィルスの感染者の急増。
陽性率も徐々に上がってきており不安な日々ではありますが、あまりナーバスになるとロクなことはありません。
できることを淡々と続けていきましょう。
※当院の新型コロナウィルス(COVID-19)、感染症対策についてはコチラ↓をクリックしてご覧ください。
こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。
さて、この所は連日の雨、あめでした。
今日、明日にはようやく梅雨が明けるそうで、そこから一気に地獄のような暑さがはじまると思います。(個人的には海好きなので夏は大好きですが、それでも暑い!最近の夏は暑過ぎます!)
そして、
今年は感染症対策のマスク着用から、熱中症のリスクが大幅にあがり、例年よりもはるかに注意が必要です。
そこでこの度は、もしもの時に備えて「熱中症の正しい知識」をご紹介しておきます。
ご自身のため。あるいはお子さんや高齢の親御さんのため、
正しい知識を身につけて、暑い夏を無事に乗り切っていきましょう。
そもそもなぜ、マスクが熱中症のリスクとなるのか?
基本的に、マスクを着けていると呼吸数・心拍数・体感温度の上昇しやすくなることが分かっています。つまり体に負担をかける行為なのです。
また、口の渇きが分かりにくくなるので、ただでさえそれを感じにくくなる高齢者のかたにでは、水分補給の機会が減り熱中症のリスクが高まるのです。
もちろんマスク着用は今後も大切な取り組みですが、厚生労働省が公表しているように、状況をみて適宜にマスクを外し、たとえ喉の渇きがなくても定期的な水分補給を行いましょう。
熱中症を引きおこす「条件」とは?
① 環境
日陰のない公園やグラウンド。日差しをさえぎるものがない環境では、当然ながら熱中症のリスクがあがります。
また、近年では室内でも熱中症の事故が発生しているため、屋内だからと油断はできません。
② 体の状態
高齢者や乳幼児、小児、あるいは肥満。糖尿病などの基礎疾患をもっているかた。このように基本的な条件以外にも、二日酔い・寝不足・高熱や下痢のあとの脱水などが熱中症のリスクを高めます。
③ 行動
激しい運動や慣れない運動。屋外での長時間の作業や、水分補給が足りていない状態などです。
この3つが熱中症のリスクにかかわる条件です。
これって熱中症?もしもの時の対処法
下のイラストは環境省が公表しているものです。
上のイラストをクリックしてもらえると環境省熱中症予防サイトがご覧になれます。
気を付けなければいけない点は、やはり早い段階で異常を見逃さないということと、自力で水分補給ができない時に「無理やり飲ませないこと」、そして自力で飲める場合にも少しずつ水分を摂るのが安全です。
熱中症の判断基準
「その場で対処してよいレベルなのか?病院への搬送が必要なのか?」の見極めのポイントになります。(※ただし、下記でも書いておりますが、これはあくまで一般的な基準なので、安易な自己判断にはご注意ください)
熱中症の症状はⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度というように3段階に分類されています。
Ⅰ度 = 初期症状 → 現場で対応し様子をみてもよいとされるレベル
症状は「めまい」「筋肉がつる」「不快感」「いつもと違う汗のかき方」などです。
Ⅱ度 = 中程度の症状 → 場合によっては病院への搬送が必要なレベル
症状は「頭痛」「吐き気(嘔吐)」「ぐったりする」「会話の様子がいつもと違う」などです。
Ⅲ度 = 非常に危険な状態 → すぐに救急車で病院に搬送しなければいけないレベル
症状は「意識がない」「明らかに受け答えがおかしい」「自分で水分を飲めない状態」「うまく歩けない」「体が異常に熱い」「全身のけいれん」などです。
Ⅲ度レベルの場合、一刻も早く救急車を呼びましょう。
特に「意識障害(呼びかけに反応しない)」「自分で水分を飲めない」という時は非常に危険です。
またⅠ~Ⅱ度の場合でも応急処置をしているのに症状が回復しない時は医療機関への相談や搬送を考えなければいけません。
最後に。日頃からしっかり健康管理を
上の熱中症の条件にも「体の状態」とあったように、
二日酔いや寝不足など、日常の不摂生も熱中症のリスクとなります。
ですので、日ごろから疲れをためないように
・しっかり睡眠をとる
・適度な運動をする
・週に2回程度はゆっくりお風呂であたたまる
・お酒や冷たい飲み物はほどほどに
こういった基本的な体調管理もおこたらないようにしましょう。
もし、それでも何となく体調がすっきりしないという時は、はりとお灸がとても良く効きます。
お困りでしたら、いつでもご相談ください。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)