ぎっくり腰の対処法①いつまで安静にすれば良いの?
こんにちは。
神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。
朝はずいぶん冷え込むようになりましたね~
早いもので2020年も後3週間ほど。
未だコロナ騒動は収束していませんが、まずは今年を無事に乗り切るために体調管理にしっかり取り組んでいきたいですね。
さて、先日はぎっくり腰になった時の判断基準(すぐに病院へ行くべきかどうか)についてブログでご紹介しました。
※下のタイトルをクリックすればご覧になれます。
そして、今年は色々なストレスが多かったためか、例年よりぎっくり腰のご相談が急増しています。
「え!ウソ?腰が痛くて動けなくなっちゃった!」
「やばい。今回のは今までのぎっくり腰とは違う」
欧米では「魔女の一撃」とさえ言われるぎっくり腰。私も経験があるのでそのツラさはよく分かります。
そこでこの度は、ギックリ腰の回復を早める自宅での対処法を2回に分けてお話していきます。
家事に育児にお仕事など、きっとあなたにはやるべき事がたくさんあると思います。
一日でも早くあなたが元の生活に戻れるように、ギックリ腰でお困りならぜひ最後までご覧ください。
ギックリ腰の正しい対処。安静はいつまで?
ギックリ腰を何とか早く治したい。
せっかく自宅でその対処をするなら、より正しい効果的な方法を知っておきたいですよね?
実は、近年では「結局、ギックリ腰には何が効果的なのか?」についての研究や調査がちゃんと進んでおり、様々な事実が分かってきています。
その一つが「ギックリ腰への安静処置は痛みを長引かせる」ということ。
下は「NCBI=国立生物工学情報センター」といってアメリカ合衆国の国立医学図書館の一部門から抜粋、和訳したものです。
1966~1996年の30年間の間に発表された「ギックリ腰患者に対するアドバイスに関する論文」を再調査した結果、ベッドレスト(=安静に寝ておく)は効果がないだけでなく回復を遅らせる可能性があり、日常生活を続けると職場復帰が早く、慢性化や再発率も低下することが判明した。
つまり、今までの「ギックリ腰はできるだけ安静に」というのは、もう過去の対処法なのです。
重症例をのぞけば、できるだけ痛みの少ない動作を探しながら、可能なかぎり日常生活を送っていくことをおすすめします。
ぎっくり腰でも動ける工夫を
今のお話を読んで、
「いやいや。この状況でできるだけ動けとか無理なんですけど」
ぎっくり腰の痛みもピンからキリまで。中にはこのように思うかたもいるでしょう。
ですが、先ほどお話したように「できるだけ痛みの少ない動作を探す」というのが大前提です。
あくまで「少しでも動けそうになったら、できるだけ動こうね」ということなので無理をする必要はありません。
ですので、座っていられる位になったのなら、必要以上に横になり続けるのは避けて、
座った状態からゆっくり立ったり座ったりだけでも良いです。それを定期的に繰り返してください。
またはコルセットを巻いた方が動きやすいならそれもOKです。(ただし、コルセットは痛みが引いてきたら外す時間を増やしていきましょう)
まとめ
・近年はぎっくり腰のデータ、研究結果がしっかり出てきている
・必要以上の安静は回復を長引かせる
・簡単な動きだけでもOK。少しでも動ける工夫を
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、今日のお話をぎっくり腰の時に役立ててください。
ただ、そうは言っても「近々大事な用事がある」「回復が遅い」というケースもあるかと思います。
そんな時はいつでもご相談ください。
今日ご紹介した研究の他にも「どうしても痛み止めなどが必要な場合を除き、脊椎マニュピレーション(つまり整体)を推奨する」という報告があり、じっさい整体治療で早く良くなります。
当日のご予約が難しいこともありますので、お困りでしたらお早めにご相談ください。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)