梅雨時期の心と体のバランスを整えるためのコツ
ジメジメする梅雨を元気に乗り切るために
こんにちは。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の岡田です。
ここ近畿圏では、例年より8日も早い梅雨入り。ジメジメした嫌な季節がやってきましたね。
この度は、そんな梅雨時期でも元気に乗り切って暑い夏にそなえれるよう、生活面でおさえておくべきポイントや簡単にできるケアをご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、お役立てください。
梅雨が心や体のバランスに及ぼす影響
さて、ジメジメした梅雨は心にも体にも負担がかかる、というのは皆さん何となく感覚的にお分かりなのだと思いますが、
実は、気候変動と健康に関する研究はいくつもあり、科学的なデータがちゃんとあるわけです。
せっかくなので、その中の一つを以下にご紹介します。(引用元の青字の部分をクリックしてもらえると全文を読めます)
暑熱環境下の温度と湿度が人体に及ぼす暑熱ストレスを明らかにするため~中略~人体の体温調節反応に関する生理・心理反応,心拍変動による自律神経反応及び唾液アミラーゼ活性を測定した.
引用元:環境温湿度が人体に与える暑熱ストレスに関する基礎研究
上の調査では、温度や湿度が上がれるほど、①心拍数の上昇②不快感の増加③交感神経の興奮と副交感神経の低下、などが示されており、(③の交感神経は緊張状態、副交感神経はリラックスに作用します)
それは温度よりも湿度に大きく左右されることが分かっています。
つまり、暑くて湿度の高い梅雨の時期は、不快感にくわえてずっと緊張状態にさらされているということです。
ですので、梅雨に体調不良におちいったり、何だかしんどく感じてしまうのは決して気のせいではなく、ちゃんと理由がある、ということなんですね。
梅雨時期の基本的な対処法
では、まずは基本的な梅雨への対処をご紹介していきます。
外部環境を整える
①自宅の湿度を調節
梅雨の時期は室内の湿度が高くなりがちで、カビが増える原因になったり、不快感を感じたりすることもあります。ですので、除湿器を使って湿度を下げたり、換気をして新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
②心地よい環境をつくる
家や職場の中でも、心地よい空間を作ることが大切です。可能であれば、お気に入りの香りのキャンドルを灯したり、リラックスできる音楽を聴いたりすると心が落ち着きます。できるだけ自分がリラックスできる方法を見つけてみてください。
内部環境(体)を整える
③適度な運動を心がける
梅雨の日は外に出るのが難しいこともありますよね。そんな時は室内でできる運動を楽しんでみましょう。ストレッチやヨガなど、適度に体を動かすことでリラックス効果が高まります。
④体を冷やす食べ物、飲み物に注意
梅雨の時期は食欲が落ちたり、甘いものやジャンクフードに手が伸びがちです。糖質の多い飲み物や食べ物は体を冷やす作用があり、代謝が落ちやすくなってしまいます。また、この時期冷たい飲みものは口当たりがよく、欲しくなる気持ちは分かりますが、できるだけ控えましょう。
梅雨でも心や体のバランスを整えるならコレ
上の基本的な対処は、すべて取り組めるならもちろん大変素晴らしいことですが、
まずはできそうなことから取り入れてもらい、その上でのプラス・アルファの梅雨に効果的なケアを2つご紹介します。
+アルファその① ぬるめのお風呂でゆっくり温もる
実はお風呂の入り方で体に対する作用は変わっていきます。
上の研究から分かるように梅雨は緊張状態になる交感神経が働きがちなので、リラックスする副交感神経の働きを高めるのが、この「ぬるめのお風呂にゆっくりつかる」入浴法です。
・38℃前後のぬるめのお風呂にゆっくり浸かる入浴法… 体をリラックスさせる副交感神経の働きを高める作用があります。水分補給も忘れないようにしましょう。
+アルファその② こまめに深呼吸をする
緊張状態が続き疲れやすい梅雨では呼吸が浅くなりがちです。
深呼吸のコツは「吐くほうを長くすること」。肺の中の空気をしっかり吐き出した方が、その分新鮮な空気を取り込めるようになるのです。
また、呼吸は吸気=交感神経、呼気=副交感神経となっていますので、吸気と呼気の割合は1:2にすれば良いでしょう。
例:①できるだけ息を吐いてから②3秒大きく鼻から空気を吸う③口から6〜7秒で吐く✖️4〜6セット(5秒吸って10秒吐くでもOKです)
それほど時間はかからず、どこでもできますが、深呼吸の間はできるだけリラックスしながら、嘘でもいいので「あ〜気持ちいいなぁ〜」とイメージしながら行うと効果が出やすくなります。
今日のまとめ
・梅雨の体調不良にはちゃんと根拠がある
・梅雨に心と体のバランスを整えるなら、まずは外部環境と内部環境を整える
・ぬるめのお風呂や深呼吸も効果的
いかがでしたでしょうか?
どれも今日から取り組めるものばかりですので、ぜひ梅雨の心と体のバランスを整えるために、お役立てください。
また、過去に梅雨のむくみに効果的なケアをご紹介しています。よければそちらも下のタイトルからご覧ください。
それでは、本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)