少し珍しいお悩みのケース②「心臓の症状」




世の中はGW、と言ってもどこかに遊びに行くっていうかたはほとんどおられないでしょうね。


先日ニュースの特集でやっていたのがおすすめの「自宅で海外旅行の気分が味わえる番組」というもの。


時勢的には理解できますしぜんぜん良いと思いますが、幸いにもここ垂水区は密にならない散歩コースにめぐまれています。


せっかく時間ができたわけですから、テレワークが続いていてかつ重症化リスクが高くないかたは、たまには外で体を動かしましょうね。


適度な運動をして長期的な体調管理をすることも感染症対策と同じく大切ですので、くれぐれもご自愛くださいませ。





こんにちは。本日も当院のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。神戸市垂水区のokada鍼灸整骨院の院長の岡田です。



さて、前回に引き続き今回も「整骨院としては少し珍しい症例」をご紹介していきます。(前回は鎖骨の痛み、ご興味があるかたは下のリンクからご覧ください)





パート②となる今回は…



そんなお話になります。




鍼灸整骨院で心臓?

そんなんできるわけないやん。




そう思われるかたもおられるでしょうが、実はそうとも限らないのです。



もちろん心臓の病そのもの、悪くなっている心臓自体を治してしまうなんてことは整体治療では不可能です。


「それも治せる」なんて言ったらそれこそ詐欺ですからね。



ですが、心臓をふくめ内臓の病気に「付随して、ともなって出てくる」症状やお悩みを軽くするお手伝いならできることがあります。




こんなこと、ありませんか?


・ 病院ではお薬もらって一定の効果はたしかにあるんだけど、どうもスッキリしない

・お医者さんには「数値も良いんだし、あとは様子をみるしかない」と言われた



胃腸の問題、おしっこや便のお悩み、眼科疾患、自律神経の不調や生理痛…



病院で診てもらっているし良くはなっているけど、あと一歩なかなかスッキリ治まらない。そんなことってたくさんあると思います。


もちろん東洋医学や整体治療は万能ではありませんので、専門の病院に受診するのはとてもとても大切です。ですがそれと併用して、あるいは補助として考えるなら東洋医学や整体施術には十分な可能性があるのです。


息切れ・呼吸がしづらいとお悩みだった70代男性



まずは今回の患者さんのご感想を見てください。(ご本人にはご了承をいただいています)




このかたは70代男性の患者さんで「労作性狭心症:ろうさせいきょうしんしょう」をわずらっておられました。


労作性狭心症とは心臓に血液を送っている冠動脈という血管が狭くなり、心臓が活動するために必要な血液が十分に供給されなくなることで起こる病気です。特に運動したり、重いものを持ったときなど 身体的なストレスが加わったときに症状があらわれます。



もちろんそれを治療しに当院へ来院されたわけではなく、当初は腰痛や肩の痛みで通院されていました。


以前はお薬のおかげで心臓の症状は問題がなかったものの、最近は投薬を続けているにも関わらず息切れや呼吸のしずらさが目立ってきたということで「何かできませんか?」とご相談いただいたのです。



こちらも何とかお力になりたくて、お体全体の状態を考え、心臓そのものではなく心臓の負担を軽くする目的で治療したところ「息がしやすくなり、動くのも体が軽くなった」と喜んでもらえたという次第です。

(ちなみにこのかたはスマートウォッチを使用されていて、治療後自ら確認し心臓の数値が今までで一番良い状態ですと言われていました)




さて、私は一体何をしたのでしょうか?



何か特別なことをしたのかというと実はそうではありません。今から簡単にご説明いたします。



まず、心臓は「縦郭:じゅうかく」といって、左右の肺と下は横隔膜でおおわれたスペースの中に位置しています。




そしてその縦郭は肋骨の中にあり、「深筋膜:しんきんまく」と呼ばれる体の奥深くにある薄い筋肉の膜と広くつながっています。(心臓の膜=心膜もそれとつながっています)


つまり、その深筋膜が硬くなってしまうと心臓周囲を引っぱってストレスがかかる可能性があるのです。



今回の患者さんは以前の通院時から体がとても硬いかただと分かっていたので、心臓の周りにつながる膜のラインを一つひとつゆるめて、あとは鍼とお灸で循環をうながしました。


簡単に言えばたったそれだけのことなのです。


整体・鍼灸治療の可能性



古から存在する体全体を観察する治療法


病院(西洋医学)にレントゲンや心電図などの検査があるように、東洋医学・整体治療にもひとの体を観察する独自の方法や考え方があります。


どちらが良い悪いではなく、色々な視点やとらえ方を取り入れたほうが救われる患者さんが多くなるのは当然のこと。


ぜひ今回のお話を「そんなこともあるんだな」ていどで良いので頭の片すみに置いておいてください。


そして、もしあなたが「じゃあ。私のこの○○な症状も治療できるのかな?」そう思われたならいつでもご相談ください。


当院ができる限りの方法を駆使して、あなたのお悩みをサポートいたします。





追記:少し珍しい症例と言えば下↓の治療なんてのもしています。ご興味のあるかたはクリックしてご覧ください。






(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 岡田英士)

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